2009年8月22日土曜日

キャリアを考えるに当たり

職業がらキャリア形成の相談受ける。 「自分のキャリアを今後どうしたらよいでしょうか?」 という相談だ。

相談にのっていて、一番うまくいかないケースは 「自分が出来ること、自分のもっているスキルを中心に考える」ことである。 「自分はこれができます。世の中のこの仕事の年収はこのレベルだから、私は年収最低これくらいもらいたい。」 と主張する人がいる。こういう場合は、一旦仕事がみつかっても、結果としてうまくいかない。

「考えていた仕事とはちがう」とか、「やりがいがない」とか、の結末になってしまうことが多い。必要なのは、「自分は何をしたいのか」 である。 「 自分は本当はこういう仕事をしたい」、「将来なりたい姿があって、その過程でこんな仕事につきたい」 と考えている人の方がうまくいく。

登山をする時のことを考えよう。登山に必要な道具を持っていて、使い方がわかっている人が、登山に成功するとは限らない。そいう人よりは、「山に行きたい、山頂まで登ってみたい」という目標や意欲のある人の方が、登山に成功する確率はたかい。 使い方の知らない道具があれば、学べばよい。

視点を変えよう。「自分のもっているスキル」は一度横においておく。その上で、「自分のやってみたいこと」を中心に考えてみる。すると制約がなくなり、世界は広がる。 仕事の選択範囲も広がる。足りないスキルがあれば、学べば良い。人生 いくつになっても 学ぶチャンスはある。 

2009年8月7日金曜日

すてる勇気、選択する知恵

毎日の通勤にiPodを聞いている。 音楽をはじめ、PodCastで英語ニュース、ラジオ番組。 いつでもどこでも聞けるのでとても便利だ。 もちろん週末のジョギングにも。 走るときは、モトローラのワイヤレス・ヘッドセットを使っている。
ジョギングを始めた35年前は、カセットテープの Walkman だった。

オーディオ世界は、テープから、CDへ、そして今は ICメモリに変わった。 昔ソニーに勤めていた当時、ちょうどWalkmanがテープからCDに移行しようとしていた。 テープのアナログ技術からCDのデジタル技術への移行だ。 社内では部長が 「いつまでも ヒモ(テープのこと) のような生活をしているな」 とよく言っていた。 

アナログはそれなりの良さがある。 しかし、デジタルの方が、操作性も容量も圧倒的に優れている。  

ソニーはテープからCDへの切替はうまく移行できたが、中々CDを捨てられなかった。 片や アップルはICメモリーを用いての iPod をマーケットに出した。 製品は大ヒットし、傾きかけた会社を見事に再生させた。 

人間の細胞も毎日、分裂・再生し、入れ替えわっている。 6年で身体のすべての細胞が入れ替わってしまうという。 だから人間は生きていられるのだ。

毎日の生活の中で、古い物を捨てるには勇気がいる。 新しいものを選ぶには知恵がいる。
企業も、我々人間も、捨てる勇気、選択する知恵が必要だ。

2009年8月5日水曜日

大きい目標、小さい目標

若い人達と話す機会が時々ある。「今の自分には目標がない」とか、「何を目標にしたら良いか、判らない」 という人が結構いる。

現在のような混沌とした時代には、将来の目標を明確にできなかったり、自分の目標を見失いがちだ。はっきりした将来の目標を持っている人の方が少ないかもしれない。

大きい目標を持とうとすると、いろいろ考えて難しくなる。こういう時は、目の前の小さな目標を立てて、実行しよう。

例えば、
・週に3回早起きして散歩にいく 
・本を月に5冊読む
・ヨガのクラスに週に一度通う
・一日1回は、何か良いことをする
  (お年寄りに席を譲る、道のゴミを拾う、街で道がわからなそうな人に声をかける、とか。)

3ヵ月きちっと実践し続けると、不思議に先のもやもやが晴れてくる。
新しい世界が見えて、自分のやりたいことが見えてくる。