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「映画に学ぶビジネス人生」
●企業もの映画は面白い:
同年代の男性と比べて、私はかなり映画を見るほうだろう。映画館で観た本数を数えてみたら、一昨年は47本、昨年は43本だった。アクション、恋愛もののジャンルが好きだが、企業を扱った映画も好きだ。ビジネス交渉、会議の進め方、上司と部下の会話とか、自分の仕事の参考になるので、より興味をもって観ることができる。また、企業映画を通じてアメリカ社会を知る新鮮な資料にもなる。
印象に残っている映画は、エンロン事件を扱った「エンロン 巨大企業はいかにして崩壊したのか?」、自社の不正(価格協定)を内部告発したマット・デイモン主演「インフォーマント!」、マネーゲームを描いた「「ウォール街」とその続編「ウォール街2/マネー・ネバー・スリープス」などがある。
●リストラ請負宣告人が主人公な映画:
このお正月休みにDVDを観た。2年ほど前に公開された「マイレージ・マイライフ」企業リストラをテーマにした映画だ。アカデミー賞にもノミネートされた。2枚目俳優ジョージ・クルーニーは映画の中でリストラ請負宣告人の役を演じる。リストラ請負宣告人は企業と契約し、ファーストクラスで米国中を飛び回りながら、クビキリを告げる。彼の目標は、航空会社のマイレージを1000万マイル貯めることだ。
●解雇通告すること、されること:
リストラ解雇は通告される人間の心に大きな痛みを与える。しかし通告する人間にとっても普通は心が痛む行為である。
映画「マイレージ・マイライフ」の中に、ジョージ・クルーニーがリストラされた人達を集めてスピーチをするシーンがある。What’s In Your Backpack? 人生をバックパックにたとえて 「バックパック(リュックサック)の中にあなたは何を詰め込んででますか?」 という問いかけのスピーチだ。映画の原題は「up in the air」。英語の慣用句では、「何も決まっていない」「皆目見当がつかない」といった意味だ。映画の最後の、飛行機から見た雲のシーンがその含意を示唆している。
映画を通じて、自分の人生を見つめなおす機会をもつこともできる。作品の登場人物は様々であり、描かれる人生も様々である。混沌とした現代に生きている我々は、進むべき方向性を模索している。映画のなかの人物や出来事から、何かしら方向性を見出せることもある。そんな探究心をもちつつ、これからも映画館に足を運ぼうと思っている。
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